2022年10月22日放送分。
第14回公演その7。完結編。
【前回の感想】
■#第14回公演「美しい人」①
■#第14回公演「美しい人」②
■#第14回公演「美しい人」③
■#第14回公演「美しい人」④
■#第14回公演「美しい人」⑤
■#第14回公演「美しい人」⑥
お稽古の時のAぇさん6人、ビジュが良すぎてビビった。
髪型的に雑誌撮影の後なのかな~?って感じ。
彷徨うゴロウの前に5人の幻影(神々)が現れるらしい。
ゴロウを思うと切ない気持ちになっちゃいますねぇ…
6人一体となる螺旋状のポーズ!!
芸術っぽさがあってなんかすごそうだぞ!
確認のためでしょうけども、末澤くんの腕を何度も上げたり下ろしたりしてる正門くんとされるがままな末澤くんの図がちょっと可愛いなと思ってしまったりして笑
神々がゴロウに語り掛ける部分は、5人で分割して台詞を言うんだって。
すごい難しそう…!
単語ごと、文節ごと、とかの分割じゃないから自分の担当箇所を覚えることがまず大変だろうし、台詞として自然に聞こえるように協力して言わなくちゃいけないわけだからな。
実際、めちゃくちゃたどたどしくなっちゃってるしね。
最初の練習にて「のを見」を「のを見て」と言ってしまいあたふたする末澤くんの背中を、隣に座ってるこじけんがさすさすして慰めてるの微笑ましいし、その手を払いのけちゃう末澤くんもらしくて好き。2人可愛い。
その時点でこじけんは自分のパートが言い終わってるから、末澤くんを気に掛ける余裕があったのかしらね?笑
後日の稽古にて「めっちゃ練習した!」「完璧!!」と意気込んでいたにも関わらず、初っ端からつまづいてるの面白すぎでしょ笑笑
正門くん何してんのよ!!と思ったら、他の人もボロボロでしたね笑
末澤くんパートをしれっと奪う佐野くん笑った。正門くんに膝枕してもらってる状態で何をしてんの笑
全然できてなくて、楽屋ではノーミスでできた!というAぇさんの主張を「ネタフリ?」「本当?」と疑う大野さんウケる。私もそう思いますわ笑
大野さんが指摘しておられたように、確かに言うスピードが速いのよね。だからうまくつながらない感じするもん。
本番ではきちんと神々になれているのでしょうか…?
最終話スタート。
懲戒免職になって途方に暮れたゴロウによる語り。
最初の記憶は美しい草花の匂いって話。最初の方で言ってたお母さんとの思い出。
子供の頃に聞いた時、美しい人に携われるようになった時とは全然違う感情になってるんだろうな。
いろんなこと知っちゃったからね。
大晴くんの声のトーンが絶妙。
純粋で、自分に酔っているような、それでいて何か悟った気配も滲んでるし。
表情も目がギロッとしてることで底知れぬ怖さが醸し出されてて。
その怖さは今や切なさでもあるんだけど。
民の願いをたくさん聞く神様の大変さを心配するゴロウはピュアッピュアだね、可愛いね。
後ろで踊る5人の優美さたるや。
美しく踊ってくれますねぇ。
例の螺旋状のポーズも美しいわぁ、芸術だわぁ。
ポーズが出来上がっていく中でジュウロウに向けて語り掛けるゴロウが切ない😭
信じてたものがすべてまやかしに終わってしまって、純粋に悲しい気持ちになってるんだろうなって表情してるんだもん!こっちが泣いちゃうよ!!
稽古で苦労してた5人で分割された神々の台詞がめちゃくちゃ完成度高くなってる!!
スピードが緩まったことで単語が自然につながってるし、何より神という存在ならではのどっしり感みたいなのが醸し出されてた!!これはすごいな。
やってのけた5人が凄いのは当然だけど、こういう風にやろうと思いついた大野さんが凄い。素敵な演出だわ。
おそらくゴロウにとってこれまで生きる希望だった神様を、全てを失った今なお、いや今だからこそ思いやって「あなたを救いたい」「これからは自由になって」とそのピュアな心で本気で言ってるんだろうね。
やっぱりいい子なんだよなゴロウは。
政府の変な政策に巻き込まれたせいで、なんだか訳わからないことになっちゃっただけなのよ。
…ま、それはゴロウだけじゃなくてこの国の人全員そうではあるんだけどさ。
「自由とは不自由」
「生きるとは見えないものを見て聞こえないものを聞くこと」
「分からないものを求めて高く飛ぶこと」
神々の台詞が刺さりまくる~~!人生の本質じゃん~~!!
涙目になりながら聞いてるゴロウでさらに胸が打たれる。
てか、神々の5人分割台詞が思ってた以上にボリューミーだった!
意外とたくさんあってビックリだし、やっぱり大野さんも5人も凄いわ!
「小さな頃は欲しいものだけで~♪」の歌がここで歌われるのも泣いちゃうんですが。
これはさのすえデュエットの楽曲でしたよね?
ここに来てこの楽曲が再登場する意味よ。
ジュウロウのときのことも加味すると、自分の心に正直になって、自由になったことの表れなのかなと思った。
兄弟2人とも良くも悪くもしがらみだらけで偏見や差別でガチゴチに固められた意識が解放された瞬間が、この楽曲へとつながっているような気がする。
涙はあるものの晴れやかに歌ってるもんね~。ちゃんと自分と向き合って現状を悲しんだうえで、頑張って前を向こうとしているんだな。
ゴロウにとってジュウロウの存在はやっぱり大きかったわけで。
神様にも「ジュウロウと一緒に」って話をしてるのに、美しい人に行ってからのジュウロウがゴロウのことを気に留めてなさそうだったを思い出してけっこう辛くなってるんですけど😭
生きる原動力であった夢を失くしたゴロウ、5人の歌をBGMにしながらよろよろと歩いたり必死に現実と向き合って嘆いて叫んでる姿が切ない。
そんで大晴くんの演技がとても素晴らしい。
縋るものがなくなった絶望が感じられますね…
さっきから言ってる「あなた(神様)を自由にする」ってのがどういうことなのかなぁと思って。
今まで自分の心の中でいろいろ頼ってたのを辞めるってことかな?なんて思ってみたら、まさかの国民の神殿破壊!!!😲
もう物理的にやっちゃうのね!?!?
まあゴロウにとってはそこまで追いつめられるほどの重大なことだったんだよな…
やけくそってのもあるかもしれないけど。
国民の神殿破壊の一報を聞いて、狼狽える政府側と決起する美しい人側の対比がいいですね。
総理こじけんの狼狽えぶり、好きです。めっちゃあわあわしてて弱い人なんだなぁってのが分かる感じ。
今までジュウロウメインで動いてた美しい人たち、革命を起こす!と決めるあたりからちょっと構図が変わってきましたね。
ジュウロウ抜きで、自分らの意思で決めて行動している。
反対にジュウロウは置いてかれてる感じかも。
総理と内川を襲うジュウロウ以外の美しい人たち。
抑圧されて不満が溜まりに溜まって、結局最後は暴動になってしまうのよねこういうのって…
そうするしか状況を変える手立てがないから。
戦いながらの歌い方、必死さとか覚悟がにじみ出てる感じがあってとても良き。
歯を食いしばってるコウくん、ってか佐野くんの表情がすごい好きだなぁと思ったり。
政府側もだいぶ弱ってる状態だからもうどうすることもできず倒されちゃいましたね。
まあそうなる運命といえばそれまでですが。
ただもんビバの2人が劣勢となってる光景は、なんだかちょっとエモーショナルだなと思ったり思わなかったり。この物語とは別の視点で、ですけども。笑
最後まで一緒にいるのはもんビバなのかぁ、みたいな?笑
てか結局、初めの方には自分も施設入れられたら…って不安になってた内川さんが最後まで政府側として存在してましたね。
信じて疑わない人よりちょっと不安を抱えてたりする人の方がいろいろ頑張っちゃうから、最後まで政府役人として活動できちゃったのかも。
もはや聞きなじみのある歌、メロディが、過去イチ喜びに満ちたように聞こえるね。政府を倒した達成感的な。
新政府「美しい人」の樹立…真の平等…
立派な信念ですけども、ジュウロウの雲行きが怪しすぎる。
自分らの力で政府を倒した自信からか、今までのジュウロウ信仰が消えた。
途端、今度はジュウロウをないがしろにし始める面々よ。
いいように言ってジュウロウを置いて行こうとするのなんか怖い。綺麗な手のひら返し。
「公のため、全体のために痛みに耐えて尽くすんだ」って台詞、あの元社長さんが言いそうな台詞だよな~。
投票でジュウロウを連れて行かないと決定しちゃったよ…やべぇ奴らだ…
アエオエ語も登場したけど、結局これの意味が何だったんだろうか。
ちょいちょい現れる理由が気になる。
この多数決でコウくんだけが唯一ジュウロウを置いてく案に手を挙げてないのが救いかな?
民主主義だというけども、これも結局のところ暴挙ではあるのよね。数の暴力。
ジュウロウの切なそうな横顔が美しいなぁ。
「足が不自由だから置いてくのか?」って問いにみんな否定はするけど、実際そう思ってるよね。
それが意識されているのか潜在的に思ってるのかは分からないけども。
今度はリーがリーダーみたいな感じになるのかな?
「”きっと”後から迎えに来るから」って言葉ほど信用できないものはないぞ。
完全に見捨てようとしてるじゃん。怖い。
しかも施設…?
「自由な人」って名の施設をジュウロウのために作るとか言ってますけど正気ですか??
「一見足が不自由なように見えて心は誰よりも自由」「お前こそ本当の意味で自由な人」だなんて、それこそ「美しい人」初期のコンセプトというかホームレス説得のための言葉と同じじゃん。
今度は目に見える障害を理由に差別するんか!たち悪いぞ!
自分らがさっきまで閉じ込められて苦労してたのに…
悲しいかな、歴史はこうして繰り返すのか…
急に流れが変わって、矛先が変わっていく様を見てるのはすごい胸糞悪いし怖いしやりきれないし。
同義で語っていいことか分からないけど、この感覚、小学校でいじめのターゲットが変わった瞬間を目の当たりにしたときと同じような感じがする。
すごい心がざわつく、いやぁ~な感覚。
しかも即座に施設建設された。
まぁ、ノウハウはありますもんね彼ら…
培われた行動力が裏目に出ているのが皮肉なもんで。
自由になれた瞬間、自分が受けた痛みを忘れて別の誰かを同じ目に遭わせて。
客観的に見てればとんでもなく愚かなことしてると思えるんだけど、もし当事者になった場合、果たして自分は彼らのような愚かな考えや行動をせずにいられるのかが分からないのがまた怖いところでさ。
人間って学ばないよねぇってお話。
どんどん進化して考え方や技術が発展しているように見えても、結局のところは同じことを繰り返す程度に弱い生き物だよなと思いました。
昨今のいろんな情勢を見聞きしてると余計にそう感じる。
再び閉じ込められたジュウロウが可哀想、切ない。
コウくんだけは寄り添ってくれるのかと思いきや、アエオエ語で何か説得されて立ち去ってしまった…!😭😭
何でこうなっちゃうのよ~~😭😭
一人取り残されたジュウロウのつぶやき、表情、オーラ、全てが悲しみに暮れている。
末澤くんすっげぇいい表情してんな!!悲壮感と絶望感たっぷりじゃん。
すごい胸打たれました…😭
ジュウロウ・ゴロウ兄弟が久しぶりに会話している…!😭
お互いめちゃくちゃな状況になっちゃってるのが悲しすぎますが。
ジュウロウから語り掛けてるのはいいな。
お互いの存在に縋るしかないのかもしれないけど、現実を目の当たりにした今は本当の意味で同じ気持ち、考えを共有できて共鳴しているのかなと思ったり。
何かに縋って頼っても、それらがどうにかしてくれることはない、自分でどうにかするしかないんだよ、っていうメッセージの説得力すごい。
ゴロウが言うからなおさらの説得力~!
ゴロウの眼差しが良きです。現実をしっかり見据えてる眼になってるもん。美しい人に携わってた頃とは全然違う。強さが感じられるね。
この違いを表現している大晴くん素晴らしい👏
これにて「美しい人」完結。
兄弟のその後は描かれず…だけど、幸あることを願うばかり。
同じことを繰り返す世界が断ち切られることを祈るばかり。
そんな気持ちです今は。
大晴くんと末澤くんがセンターに立つカーテンコールがすごく素敵。
この2人がお話のメインで良かったなぁと思います。
本番終了後。
大野さんのお言葉が、視聴者でしかない私にとっても嬉しいものでした。
「書き手冥利に尽きる」「人気がある理由が分かった、ファンになった」とまで言われるAぇ! group最強すぎるって。
福本くん
「世界観を深く理解したいと思う作品。初ミュージカルがこれで良かった」
正門くん
「ミュージカルが好きになった。演じることには苦手意識があったが稽古を重ねて楽しみ方が分かった」
楽しくて考えさせられる重厚な作品でした。
何よりミュージカルということで、お芝居プラスで歌がありダンスもあり、見ごたえしかなかったしものすごく贅沢だった。
Aぇさんのお芝居と歌のポテンシャルの高さを改めて知ることができた機会だったかなと思う。
こんな盛りだくさんな作品をテレビ(配信)で見せてもらえることのありがたさも改めて噛み締めております😭
そしてそして、末澤くんがOZと並行してこの作品に取り組んでたことの凄さを感じております。
あの人バケモノか何かですか…!?!?笑
どちらの作品も最高な仕上がりだったのが恐ろしいですわ。
本人は「美しい人」もっと稽古したかったとは言ってたけどさ。
とにかく素晴らしい作品だったことは間違いなくて、今回もめちゃくちゃお気に入りの作品になった!!
ありがとうございました!!!
次回は舞台ツアーのPR大作戦の模様が見れるぞ!!
いろいろ気になってたから嬉しい~~(((o(*゚▽゚*)o)))